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 専門家によると、問題の1つは、コンピュータに詳しい一部の人たちが、専門用語を用いて自らの仕事に学究的で神秘的な雰囲気をまとわせようとしており、その結果、解説マニュアルからシステム設計、プロフェッショナルトレーニングに至るあらゆる側面で明快さが欠如していることだという。

 ブリュッセルで開催された東西研究所(EastWest Institute)のセキュリティ会合において、米国土安全保障省元長官のマイケル・チャートフ氏はReutersの取材に応じ、次のように語った。「セキュリティの神秘性を排除しなければ、人々はセキュリティについて不安を抱き、かかわりたくないと思ってしまうだろう」

 「この職業には、自分たちのしていることはそう簡単に理解できるものではないと、その神秘性を幾分楽しんでいるような向きもいる。ほとんど優越感のようなものだ」と同氏。

 「かつては医者や弁護士も、神秘化された専門職という優越感を味わっていた。だが、何が起きているのかということを人々に理解してもらう方が、医者もより良い仕事ができるはずだ。サイバーセキュリティも同じことだ。課題はアーキテクチャをもっとユーザーフレンドリーなものにして、ユーザーにもっとしっかり教えることだ」とさらにチャートフ氏は続けている。

 ユーザーの教育という点では業界は進歩を遂げてはいるが、サイバー犯罪の脅威が高まりつつあり、また近い将来インターネットユーザーがさらに何十億人と増えるであろうことを考えると、前途には膨大かつ至急の課題が待ち受けている。

セキュリティ意識が向上しないのは「ややこしい専門用語」のせい? - ITmedia エンタープライズ